闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる



「ちょっと待て、さっきお前らは3人だけが成功して抜け出したって言ってたよな。翠玉はともかく後一人は今どこでどうしてるんだ?」


駿からの質問が来た。


久士のことか。


「もう一人の名前は麻耶。今は倉本久士と言う名前で黒条邸の執事をしているさ。たまに連絡も取る。と言っても私情の事しか話してないから安心しろ。」


「そうか。良かったよ。それを信じるからな。」


「ああ。それから今の名前が付けられたのはこの政策のなかで反対していたある女の人に付けて貰った。名前は覚えていない。」


一時的には俺を疑ってたが何とか信頼してくれたようだ。


「ところで、もう一つ情報があるんだけど。」


「何なんだ?」


駿がそう言うと桔梗が苦い顔をした。


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