闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

『俺もこっちが片付けたらそっちに行く。』


「ああ。助かるよ。」


『なんだ。そんなの翔らしくないぞ。明日には翠玉の荷物は出来るから持っていくよ。』


「ああ。また明日な。」


通話の終了ボタンを押し、縁側に立つと襖の外から


『翔。妹が来たぞ。』


「ああ。」


さてと久しぶりの我が妹に会ってこようかな。


早くこの目で見て確かめたいよ。


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