闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「ああ。久しぶりだね。ところで翠玉はどこに居るんだ?」
翔は軽い挨拶をして翠玉の居場所を聞いた。
そしたら七彩は黒猫の尻尾を縁側の方へ向けた。
『あっこにおるよ。まぁ、見るときは特に憐。気をつけた方がいいんじゃないかなぁ。』
「なんでだ?」
そういうと七彩はニヤリとした表情をして
『まぁ見てみれば分かるさ。』
俺は縁側の方の襖へ近づくと塊の影が一つあった。
「翠玉は縁側で寝てるのか?」