闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


一人で悶々としていると紅音が


『翠玉。もう諦めなさい。あの時寝てしまったのがおちよ。』


(でもぉ。(・_・、))


『諦めなさい。』


(はい。)


私は不貞腐れながら中へ入りソファーに座った。


「スマン。スマン。ちょっとからかいすぎた。」


と言って全員分の紅茶を出した。


私は黙って紅茶を飲むとやっぱり思う。


(やっぱり美味しい。安心する味。こんなの屋敷の中だと倉本さんだけだ。)


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