闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「翔、決戦はもうそこまで来ている。今のうちに話しておかなくちゃいけないさ。」
なんなんだ。
この私だけが知らない感じ。
思いっきり蚊帳の外じゃん。
「ねぇ。私だけが知らないってなんなんのー。」
冗談でお兄ちゃんに言うと二人とも真顔でこっちを見てきた
「翠玉。俺は他にも理由があってここにとどまっているんだ。」
「理由?」
「ああ。それはあいつらに復讐するためだ。それで今までそいつらについて調べていたんだ。
そこである情報がわかった。このことは今俺らの仲間の桔梗って奴から話がある。」