闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

「でも、それからどうしてこんなことになっちゃったの?七彩…って本名はミーレンか。」


『七彩のままでいいよ。気に入ってるから。』


「わかった。」


七彩はそのまま話し続けた。


『それからわっちらは共に旅をしながらその研究をしていた。それは200年まえじゃったな。』


2、200年!!


「七彩と稜牙って何歳なの?」


「野暮なことを聞くもんじゃないぞ。」


「はい。」


『で、それからわっちらはある仮説を立てた。だが、それはその時の技術では叶う事はできなかった。あいつとは別れてわっちは一人で旅をしていた。それきりあっていないさ。』


そうだったんだ。

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