闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


「楽しかった?」


『ああ。あいつといた時間は楽しかった。あいつはいい相棒だったよ。』


「そっか。そうだったんだね。教えてくれてありがとう。」


私は七彩を抱き上げてギュッと抱き締めた。


七彩も嬉しそうだった。


でも、憐遅いなぁ。


どこまで行ったんだろう。


『翔。ちょっと席を外してもらっていいか。』


「なんでだ?」


『ここからは女の秘密話だから男は黙って去るもんじゃよ。』

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