闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「返事は言わなくていい。ただ言いたかっただけ何だ。」
「そんな!わっちは!わっちもあんたのことが……!」
いきなりの告白にわっちは戸惑って思わず自分の気持ちを言いかけたが一がわっちの口に人差し指を押し当て
「だから返事はいらないと言ったはずだが?それに君は花魁。私は新撰組で義賊その時点でこの気持ちは心の中にとどめておくべきだったんだ。」
(そんなことを言うんだったらなんで抱いてくれなかったの。)
そんな想いがわっちの中を駆け巡っていた時にその人は口にした。
「今日で私はここへは辞めようとおもう。」
(なんで?なんでいきなりそんなことを言ってしまうの?)
「だから桜鈴最後にきみを近くで感じていたんだ。」
「わっちはあなたの為だけに咲いていたかった。」
「ああ。だから今、今夜は存分に私の為だけに咲いている花を眺めようかな。」
その日、わっちらは初めて肌を重ね合わせた。