闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる



「“こんな所死火ちゃんに見られたら大変な事になっちゃうね。クスッあーあ嫌われちゃった。”」


暁が言った瞬間後ろの角の方からバタバタバタと誰かが走って行くような音が聞こえた。


「!?まさか!」


俺は急いでその足音を追っていくと竹林に走っていく何かが見えた。


「翠玉!!」


呼んだが翠玉は戻っては来なかった。


竹林の入口に暁が現れて


「死火ちゃんは返してもらうね。」


と言って消えてどこかへ行ってしまった。


「くそっ!」


(待ってろ。すぐ助けに行ってやる…)


俺は会議室へ戻った。
< 231 / 466 >

この作品をシェア

pagetop