闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


『来るな!?』


「!?」


え?


『俺にこれ以上近付くな。このバケモノ』


バケモノ?


『お前がこの世に居るから悪が無くならないんだよ。』


『ああ。そうだな。』


また後ろを振り返ると、


「お兄ちゃん?」


兄の翔だった。


『お前が居なかったら俺はあんな研究所なんて行かずに済んだんだ。』


やめて…


『実験動物の様な扱いを受けずに済んだんだ。』

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