闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

「どこ?暁ちゃん。」


『こっち。もう少しだよ。』


フラフラと歩いて行くとふわりと抱きとめられた。


「お帰り。死火ちゃん。」


「私は翠玉だよ?」


「いいえ。貴方は死火。何もかも消してしまう聖火のような女の子。」


「私が?」


「ええ。そうよ。」


ワタシハシカ


コノヨノアラユルモノヲ


カキケシテシマウモノ


「私は死火。」


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