闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
貴方は私の物よ
今まで暗闇の中だったのが夢の中だったのか目を開けるとそこはどこかの部屋のベットの上だった。
その側に置いてある椅子には暁ちゃんが座って本を読んでいた。
「暁ちゃん。どうしたの?」
「死火ちゃん。任務が終わってから眠るって行って部屋に戻って行っちゃったから側で起きるのを待ってたんだ。」
「そっか。ありがとう。」
「どういたしまして。」
「さっきね。夢を見たの。」
「どんな夢?」
「私が一人の男の子に恋をするの。周りには色んな人がいて、私はその中で笑ってた。楽しそうに。その男の子かっこよかったよ。」
「そっか。きっとそれは昨日読んだ小説の影響かもね。」
「そうかもね。」