闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
暁seid
夕食後を済ませた私は地下にある研究所へ足を伸ばした。
ここは私とあの子、死火ちゃんたち子供達が苦しめられて来た所。
「暁。今日はどうしたんだ。」
ある研究員が私に話し掛けてきた。
「なんでもないわ。ただあの子を可愛がっていたヴァンパイアに用があるの。」
この研究所で去年まで働いていたヴァンパイア
九条 稜牙
九条 恋華
あの子にあんな名前を付けたのもこの人
逃走の手助けをしたのもこの二人。
今までは情報が欲しくて見逃していたらしいけどもう必要がなくなった今は女の方だけ幽閉されている。