闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
呆然とするしかなかった私はある事に気づいた。
「先程、“私を”と言いましたが死火ちゃんはどうするのですか?」
「何故その事をお前が知る必要がある。」
えもいわれぬ威圧感で話し始めたお父様に私は押し黙るしか無かった。
私はなんでこんな奴なんかを恐れているのか…力は私の方があるというのに。
私は…無力なんだ。
「稜牙。今から暁と死火をしたの研究所に連れていき最終段階に入ってくれ。完成は今日中だ。会合は明後日に入っているからな。」
その言葉にやっと稜牙が反応して
「待ってください!あれはせいぜい4日は必要です!それよりも早くするの感情すらも失いかねません!!!」