闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

「だからなんだというのだ。」


「な!? 」


「たとえ感情を無くしたとしてもそれはそれで完成だ。敵にたぶらかされる事も無いし反乱も起こすこともない。忠実に私に仕えてくれそうだ。」


その言葉には私も反論した。


「こんなのが私達のお父様だったの?」


「なんだと?」


「お父様!目を覚ましてください!!本当にこんな事をしていていいと思っているのですか!?」


精一杯の気持ちで私はお父様にはなしかけた。


「お前達に言いつけて来たのは嘘に決まっているだろ。」


その言葉を聞いた瞬間に私はこいつの言うことは正しくないとこの時思い最大限の速さで死火ちゃんを連れて部屋を出ようとした。


もうこいつらについていくのが間違っている!?
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