闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「どこへ行く。暁。」
扉の前まで来た私に総一郎が話してきて
「決まっているでしょ。私たちはこれ以上耐えられない。こんなとこを出でまだ九条憐の所へ行ったほうがましだ。」
そいつの名前を出したら稜牙が驚いた顔をしてこちらを見た。
「ほう。ならお前はもう私の子供ではないな。おい。」
その時すこしでも油断していた私は後ろの扉が開いたことに反応が遅くなり首元にチクリと痛みが走った。
この時に毒を盛られたのだろうでも私は毒蛇のキメラ。
こんな毒にはヘッチャラと思ったその数秒後手足の力が抜けていくのがわかった。
「私に……何…を、盛った………」
毒を盛られた私は力が抜けていくなか必死に問いかけた。
「キメラ対抗の麻酔薬だよ。それは毒に耐性のあるキメラでもその麻酔薬には勝つことは出来ない。」