闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
暁はコツコツと歩きながら光のある所に出てきて止まり
「別に。そんなのはないわ。今回はただ選ばれなかっただけ。それに今のあの娘にはお飾りとしての役割がお似合いだわ。もうあの頃の死火ではないの。ここから出ていったその時から。」
「とかいいながらちょっとは嫉妬しちゃってるんでしょwwwだって暁プライド高いもん。それに暁は死火の事嫌いだったじゃなかったっけ?」
「妙炎!あまり暁を刺激するでないでありんす!」
風蘭が止めに入ろうとしたら暁が妙炎の方へと歩いていき
「えぇ。確かに死火に嫉妬している部分はあるけどそこまでではないわ。あの娘は品評会が終わってから一生その体をお父様に捧げるの。感情を殺されてね。それに比べて私はそんなのは嫌なの。
身体だけでお父様の役に立つなんてそんなのは望んでないわ。私は今まで通り裏政治のアサシンとしてやっていった方がいいわ。」
妙炎すぐ後ろまで来た暁は着物の裾で口元を隠して