闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
すると翔が
「当たり前だろ。それと何か?俺達を信じられ無いのか?後憐。もしここでお前が負けたら妹はやらねぇぞ。」
なんつー挑発だよ。
だが今の俺には一番の挑発的な言葉なわけで
「誰がこんな奴らに負けるかよ。あっちは混血の化け物。こっちは生粋の純血ヴァンパイアなんだぞ。」
誰が負けられるかよ。
「それにあいつに誤解されたまま死ぬなんて死んだ気がしねぇよ。」
「そうか。なら良かったよ。行くか憐」
「ああ。」
俺らの様子を見ていた暁が
「もうお別れの挨拶は済んだのかしら?」
「誰がお別れの言葉だよ。さっさとそのゲーム会場に案内しろよ。そして翠玉に会わせろ。」
「ふふっ。いいわ九条憐と斑私に付いて来なさい。」