闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


斑と言われたことに顔を暗くさせた翔が


「俺はもうあの時の斑じゃない。“翔”という名前が今の俺にはある。」


「あっそ。どうでもいいわそんなの。今の私は九条憐にしか興味がないから。斑。あなたはただのオマケよ。昔からずっとね。」


俺はその話を聞きながらかける言葉もなくその時は暁の後ろをついていくしか無かった。


それから国会議事堂の中を進みどんどん奥へ行くと1つ地下へ行くためらしいエレベーターがそこにはあった。


「これで地下に降りると研究所だわ。」


そしてそのエレベーターに乗り地下に降りていき扉が開くとさっきまでの伝統的な装飾に溢れていた建物とはうって変わって無機質なそして殺風景な通路がそこにはあった。


そこから歩いて行って着いた部屋はまるで拷問部屋のような部屋だった。


1面コンクリートの壁で至るところに飛び散った血痕が無数ついていた。


その中央には1つの机と3つの椅子があり、その下が1番の血痕があった。
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