闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「そう。あなたの脳内は普通の人とは何倍も回転が速い。さすが団長でヴァンパイアってとこかしら。だから1つしか賭けないのは緊張感がないでしょ。だから2つにしたの。賭けるものはまず…
翔の記憶。
そして、2つが
団長九条憐。
あなたの首よ。」
「俺の首だと?」
なんでまた俺の首なんかほしがったんだ?
「ええそうよ。私はあなたの首が欲しい。死火ちゃんをあんなにしたあなたの首を!あの娘はあのままだったら私のお人形だった!私だけのお人形だった!!
あの娘がここからでなければこんな事にはならなかった。でも、それでも暗殺者として闇にいる間は私のお人形に戻すことはまだ出来た。
だが今はどうだ!お前が死火ちゃんの前に現れて感情を与えた。人間としての感情を!そして他の感情が元に戻ってしまった。」
『暁…』