闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

暁seid

「私は貴女達家族に2つも大切なものを奪われた。私の表社会での未来。そして死火ちゃん!あの娘は私のお人形で充分だった」


そう…あの娘は私のお人形。


感情も何もかもがないあの娘は私のお人形だった。


そうじゃないとダメだった。


じゃないとあの男に奪われる…


あの男?あの男ってだれ?


あれ?何か抜けてる…私の記憶の中の何か足りない。


でもそれはありえない。


だって今日はお父様にあってないもの…


え?なんで私お父様って思ったの?


「暁?」


あの男はお父様ってこと?

< 358 / 466 >

この作品をシェア

pagetop