闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

というかココ最近の記憶がまるで無い。


あるのは一年前から過去の記憶だけ。一年前から今まで私はどう過ごしていたの?


「!?くっ…」


その時に頭に激痛がはしり頭を押さえた。


そしてそれから流れてきたのは今まで無くしていた記憶の数々だった。


私は…ここを逃げようとしていたの?


死火ちゃんを連れて?


九条憐のところへ行こうとしていたの?


一気に流れてきた記憶に私は耐え切れず床に座り込んでしまった。


「おい!暁!」


『暁!』


私は全て思い出してしまった。


私はこの子達の約束を破ってしまった…


もうこれ以上この研究所に居たらこの子たちが危ない。


憐が私に近づくのが見えて私は懐からリモコンを取り出し憐に突き出した


「暁?」
< 359 / 466 >

この作品をシェア

pagetop