闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「お前まさか…!」
ここまで来れば私の意図を察してくれるかな?
「行け。私はこれ以上罪を重ねたくないんだ。だからほんの罪滅ぼしとでも思ってくれ。」
容器の中からも斑が出てきたのを確認して憐を顔を向け
「死火…いや、翠玉を任せたよ。憐。あの子にはお前達が必要なんだからな。」
「暁…まさかお前ここで!」
「斑。私はここで罪を犯し過ぎた。もう疲れたんだ。だからここで罪滅ぼしをさせておくれ。」
そういうと斑…翔が憐の腕を引いて
「分かった。憐行くぞ。」
「おい!」
憐の奴は抵抗をしていたがそれでも翔を引っ張られて入口へと向かった。