闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
胡乱は驚異的な速さでこちらとの距離をを縮めてきた。
「!?クソッ」
私は瞬時に防御はしたが旧型の私には限度があった。
力をできるだけ分散させはしたが分散しきれなかった威力で壁に叩きつけられた。
でもここは元々私達キメラの戦闘訓練の為の部屋だったためひびが数センチ入るだけだった。
(なんて力なの。ダイナマイトでも傷1つ付かないのにこれだけの威力なの。呆れるわ。)
私はあまりの痛さにすぐには起き上がれなかった。
胡乱は研究者であり数値の高い適合率だったので能力も相当なものだ。
私達トップ5と同等かそれ以上の力を持っている。
(長期戦は難しそうね。ここは一気に方をつけた方がいいかしら。)
「ほら。暁、たってみなよ。俺をここから出さないんでしょ?その間はまだと僕あいつらのところに行っちゃうよ?」