闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる



あるところでは未熟でありながらもあいてについていこうと必死になっていて


「くそっ・・・想像してのよりも断然強いぜ。」


「なんだもう音をあげているのか?全く情けないことだな。人間は体力も少ないから不便でならないな。」


「お前も元人間だろうが。」


「いかにも、ですが神はこの私に力をくださった。神の試練に打ち勝った私は神の領域に押しを踏み入れることを許されこの力を得たのです。」


「その神様が人間を殺してもいいのかよ。」


「いいえ。私は殺しているのではありません。愚かな罪人を一度天界に返しあの場所でこの世の穢れをすべて洗い落としそして、純潔の姿でもう一度この下界に産み落とさせるのです。今度は同じ罪を犯さないために。」


あるところではげんなりとした相手に生き生きと説明していたりどちらかといえばキメラのほうが優勢になっていた。


それを国会議事堂の屋根から見下ろしているもう一つの影

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