闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

「表の邪魔者『全て』排除してこい。だってさ。」


「あの人の命令なら致し方ない。早々に片づけてしまおうか。」


「じゃの。あちきはもう十分に楽しんだからの。終わりとしようかの。」


「だね。せっかく楽しくなって来たところだけどお父様のいうことは聞かないとね。紅焔。」


「だね。妙炎。」


おいおい。


やばくないか。


こいつらいままで本気でやってなかったのか。


だとしたら人間の俺らには分が悪すぎる。


今はもう引いて様子を見た方がいいんだが。


なんせ中には憐と翔がいるからな。


「お前ら。ここからは死ぬ気で行くぞ。団長と翔。中にいる奴ら戻ってくるまで持ちこたえるんだ!」


「「はい!!!」」


と、言ってももう限界に近いこいつらはどこまで持つか。


茉琴は双子二人だし


黎夜はあの不規則の舞の戦闘でしかも自分の病気のこともある。


もしこいつらがダメになったらその時は俺がこいつらの保護に行かなくちゃだな。

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