闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「そのままそっくりお前たちに返してやるよ。お前たちの生みの親の一人である俺に逆らうのか?本当の父親は俺なのに?」
「黙れ!とにかく僕の妹を返して!」
そういって双子のもう一人紅焔は短剣を片手に襲い掛かっていたが・・・
「遅いんだよ。この旧型が。」
紅焔が男の近くに瞬時に移動したと思ったら気づいたときには紅焔の首は男に掴まれていた。
「「紅焔!!」」
俺と対戦していた鏡月は銃を男に突き付けながら
「胡乱。紅焔を離すんだ。そして説明を求める。」
「わかったよ。でも“殺して”からな」
そう言った瞬間に胡乱は掴んでいる手に力を入れ始めた。
「ぐぁぁぁっぁぁぁああかはっ!」
「胡乱!」
「胡乱!やめるんだ!紅焔を離せ!!」
「残念。もう限界だわ。」
ゴキン!!!
もうその音がなってから紅焔は苦しい声を出さなくなって力が抜けたようにダランとぶらさがっていた。