闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


胡乱が手を離した時紅焔は力なく床に落ちていった。


紅焔が死んだと同時にこの周りに貼られていた結界が解けてしまった。


国会議事堂の外ではさすがに夜中なのか日中の多数のデモの人たちはいなかった。


紅焔を殺したことに気にしていない感じに鏡月と風蘭を見て


「説明だったよな?」


胡乱の目はもう狂っていた。


「お前らの代が完成した時にはもう次の段階に入っていたんだ。それは君たち旧型とは何もかも桁違いなんだよ。今の俺がそうだ。機動力も何もかもが今までの倍だったんだ。」


「あちきたちので完成だったのではないのか。」


「では、死火はそうなんだ。代は私たちと同じだ。なのに今回品評会の品とした。それはなんでだ。」


こちらを見て胡乱はにやりと笑うと

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