闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「そんなんことなんてあるわけがない・・・あるわけがないでありんす。」
風蘭がブツブツ話していると元ある目の横にさらに開眼し目が四つになり背中から無数に脚が生えてきた。
「胡乱。嘘偽りを申すのは今のうちでありんすよ。」
見るからに風蘭のキメラは蜘蛛だった。
風蘭は四つん這いになり獲物を狙うように睨んでいた。
胡乱はそれさえも気にしない様子でニタニタ笑っていた。
鏡月も背中に大きな羽が生えていてそれは梟のものというのがわかった。
「胡乱。本当のことを話しなさい。嘘はなりません。神に嘘を付くのと同然です。」
「嘘なんて付いていないさ。さっさと死んで妙炎たちや暁のところへいったら?」
暁ってこいつらのリーダーで憐たちを連れていった奴だよな。
「駿さん。暁があの男に殺されたということは団長たちは大丈夫何でしょうか?」
「わかんねぇ。でも翔はあいつのいう旧型でも完成した旧型だ。大丈夫ということを願うしかないさ。」
「そうですね。」