闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
そして樋口さんたちは国会議事堂の中へと入って行ったのを見て
「救護班!黎夜と茉琴の救護を頼む。回収係は俺とこいつらの遺体を本部の霊安室に持っていくぞ。」
「でも、駿さんもケガの手当てをしなくては!」
「俺は大丈夫だから。あいつらよりは傷も少ない。接近戦をしていたあいつらの方が重症なんだからそっちを優先していくれ。」
「でも・・・」
渋々している救護班の隊員の後ろの方で黎夜が
「そうですよ。それに少しの傷でも作業中にばい菌でも入ったりしたら回復が遅れるんですよ。」
「黎夜も言うようになって・・・ああ!わかったよ。お前らは手当てされても休んでろよ!これは命令だ!!俺は手当てが終わり次第回収班に合流する!至急持ち場について作業を開始してろ!!!」
「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」
俺は国会議事堂の方を見て
(憐、翔。ここは助けてもらったが何とか守ったぞ。お前らも早く囚われのお姫様を連れて戻って来いよ・・・)
「ボソッ)二人の王子様が俺様どSとセコムとはまた異色の王子さまだこと。」
それを想像して思わず苦笑いする俺だった。
駿Seid終