闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

憐Seid

暁が話していたようにそのまままっすぐ走っていると先に一つの扉が見えてきた。


「暁が言っていたのはこの扉でいいんだよな。」


「ああ。そうだ。あの扉に翠玉がいるはずだ。」


扉の前に来た俺たちは横にあるボタンを押して中に入ろうとしたら中には


「おいおい。何なんだよこの数は・・・」


俺たちの目の前には数えきれないほどのキメラがそこにはいた。


「こいつらはキメラでもなりそこないの奴らだ。」


「なりそこない?」


翔が額に汗を流しながら険しい顔をしていた。


「ああ。こいつらのことをあいつらは狂鬼(きょうき)と呼んでる。俺らみたいに適合できなかった奴らは自我を失って力の加減もできずにとにかく暴れまくる。」


「それで?俺たちはこいつらを倒さないとここから先に進めないということか?」


「そういうことになるな。」
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