闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
翔がその言葉を言ってから俺たちは戦闘の構えに入り黙っていた
「憐。俺やこいつらキメラの弱点は頭を潰すか心臓に銃弾を二発ぶち込まなければ死なないんだ。しかもこいつらは狂ってるから感覚がない。だから下手に動きを止めようとしても無駄だぞ。」
「わかった。死ぬなよ。翔」
「わかってるさ。翠玉の花嫁姿を見てからじゃないと死ねないさ。」
「ボソッ)このシスコン。」
「なんかいったか?」
「いいえ。何にも」
久しぶりに感じる翔のシスコンさがわかった気がした。
そうして決戦前の肩慣らしが始まった。
いくら倒しても這い上がってくる姿はまるでゾンビのようなかんじで
「まるでゾンビゲームかよ。」
「仕方ないだろ。一発で決めればすぐに終わるから。」
「だったらもう終わってるころだろ!!!」
もう限界だぞ・・・俺。
さすがにボスを倒すための体力も残しておきたいからな
「仕方ない!!もうこいつらを抜いていくしかない!」