闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

このままで最後のラスボスに勝てるのかよ。


「憐・・・行けるか・・・」


「ああ・・・なんとかな・・・でも走れないかも。せめて歩いて行かせて。」


「わかった。」


それからペースは遅れたが歩き始めた。


「ここから先の部屋は本当の最後だそこに翠玉がいるはずだ。」


「そうか。」


歩いていて今では息も整い始めていたから二人だけの廊下はやけに静かだった。


「翔。この研究には俺らは資料で知っている人体実験の数は合っているのかるのか?」


「あの資料には半分いや4分の1くらいしか人物が書かれていなかった。それにあの資料はあれらがいた当時の資料だ。

その例として胡乱は俺らの時は研究者としてお前の親父さんの助手をしていたんだ。

たぶん俺たちが出て行った後にキメラになったんだろう。それを考えるとあの倍はいるだろうな。」


「そうか。」


俺は心の中で静かに闘志を燃やしながら決戦の舞台である研究室へ向かっていった。
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