闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「ったく・・・陵牙。こんなのも解除できなかったのかよ。」
「ここのプログラムは理解できてるがこんなに複雑な回線の爆弾なんか専門外だ。第一俺は生物学が得意なんだ。」
(この大人たちは時間が差し迫っているこの時にこんな状態で大丈夫なのか?)
すると樋口さんはちらりと俺の方を見た。
(あ、やばい・・・)
「憐はどうなんだ?前に爆弾処理の方法教えたはずだが?」
「・・・こんな複雑な回線は俺苦手なんすよね・・・」
「親子そろって工学は苦手ってこと・・・か!」
パチン!
ピ―—————
その音を聞いた全員がモニターの方に顔を向けると
0:15
とそれでタイマーは止まっていた。
「何とか爆弾は止まったな。」
みんなが一息ついたころに
バタバタバタバタ・・・・・・
翔が外の奴らを連れてきたみたいだな。