闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


そのことを黒条総一郎に何かしらの方法で知りあの夜の出来事が起こったんだ。


あの日の夜は月明かりの綺麗な夜だったよ。


その月明かりで庭の木々が見えるほどに明るかったんだ。


わっちが能力を使って見たモノは一部にしか過ぎないが教えてあげるよ。


あの日拓翔と晴那は翠ちん達を寝かしつけてから月見をして何か話していたんだ。


そしてその中訪問者が来て拓翔はそこで襲われた。


相手はあの黒条総一郎の秘書が雇った殺し屋だった。


抵抗しているのが見えたが悔しくも殺されたんだ。


その殺し屋はこの記憶を見た後にわっちが始末した。


拓翔は対ヴァンパイア用も銃弾。


銀の弾丸で拓翔を殺した。


それに異変に気付いた晴那は君たちを逃がそうと必死になったがかばうことしかできずに殺されてしまった。


そのあとに翠ちんと翔はその殺し屋に攫われて総一郎のもとに連れてこられた。


それから数年後の記憶は翠ちんの記憶している通りだよ。


拓翔と晴那は君たち兄妹を捨てるどころか君たちを助けようとかばって死んだんだ。


翠ちんたちはたくさん愛されていたんだよ。


*****七彩回想終*****
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