闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


「今でも思いだそうとすると拓翔と晴那の声が聞こえてくるようだよ。」


「そうなんだ。」


お父さんとお母さんは私達兄妹のことを捨てたわけじゃないんだ。


守ってくれたんだ。


「それから何年かして次に憐の両親が攫われてしまったんだ。」


私と憐は生まれた時からもう出会ったいたんだね。


「暁の能力は元々弱い。もって数時間しか続かない。だけど翠ちんの場合は小さい時からあんな目にあっていて精神が能力に耐え切れなくなって倍の長さ翠ちんを苦しめていたんだ。」


「そうだったんだね。ところで暁は生きてるの?無事なら会いたいな。」


私がそういうと七彩が顔を俯かせて


「暁は先日の戦闘で殺されたよ。総一郎の作った新型によってね。」


暁が・・・死んだ?


「・・・」


「遺体は今この地下に安置されていると憐から聞いた。それと今回の戦いではキメラの部隊を率いた幹部全員死んだ。その新型によってな。そいつはわっちらが始末したからそいつもこの世にはおらんよ。」


「・・・そう。」
< 434 / 466 >

この作品をシェア

pagetop