闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


なら憐はずっと飲んでいないということ?


「それで憐は大丈夫なの?」


「ああ。俺達は血が薄いからそんなに突発的な衝動は出ないがさすがにここまでくるとやばくなってきた。」


そこまで憐は私のことを・・・?


それを聞いて私は意思を決めた。


そして自分の着ているワンピースの肩部分をずらすと憐は


「おい!何やってるんだよ!さすがに理性が持たないっつーの!」


慌てて私から離れようとしたので引き留めて


「大丈夫だよ。私決めたから。」


「何をだよ・・・」


憐は片手で顔を隠して話していた。


「憐。好きだよ」


私がそれを言うと憐は顔を隠していた手を退けて私の顔を見てくれた。


「私は憐のことが好き。でもね。今まで嫌って言うほどに私は裏切られてきた。だから今でも本当は怖いんだ。いつか憐が私に愛想を尽かしていなくなっちゃうのが。だからこれだけは約束してほしいな。

絶対に私の手を離さないで・・・私の隣からいなくならないで・・・

もう大切な人がいなくなるのは・・・いやだよ・・・」

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