闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
部屋に行くと翠玉が縁側に行き座布団を敷き始めた。
(ああ。こいつ縁側で寝る気だな。)
一回俺がこっそり顔を見に行った時に縁側で寝ていたのをベットに移動させた時があった。
翠玉は縁側が好きで日中はいつも縁側で寝てるか庭を散策している。
ほんとに猫だなー
「はいはい。そこのにゃんこちゃん。縁側で寝ないでちゃんとベットで寝ないと風邪ひいちゃうぞぉ。」
無理矢理翠玉を抱き上げると俺の首に腕を巻き付けてきて眠そうに唸っていた。
まじで可愛すぎだから・・・押し倒したくなるから・・・理性が・・・やばい・・・
内心理性と戦いながらベットに連れて行った。
何とか理性に勝ってベットに寝かせ部屋を出ようとしたら翠玉は俺の裾を掴んできて
「憐・・・行っちゃ嫌・・・」
まじですかい・・・
悶々としていると
「明日の埋葬で暁とはお別れなの?」
「そうなるな。暁の遺体は回収した中で一番損傷が激しかった。だから翠玉は見ない方がいい。」