闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
翠玉Seid
泣いたまま寝てしまったのか起きた時にはもう朝になっていた。
あたりを見ると誰もいなくて部屋に一人だった。
急に寂しさを感じ始め怖くなった。
布団に体を巻き付けて震えていると部屋に誰かが入ってきた。
「翠玉。おはよう怖くなったのか?」
その声は憐だった。
布団顔をそろりと出すと憐がベットの縁に座って私の頭を撫でた。
「・・・なんでいなくなっちゃったの?」
「ごめんな。本当はもう少し早く仕事を終わらせて戻ってくる予定だったんだ。」
「今まで仕事してたの?」
「ああ。今回の事件が終わったといっても俺らは武装探偵だ。次々に仕事はやってくる。」
「そっか。」
それと憐とは部屋も違うしね。