闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


翠玉Seid


泣いたまま寝てしまったのか起きた時にはもう朝になっていた。


あたりを見ると誰もいなくて部屋に一人だった。


急に寂しさを感じ始め怖くなった。


布団に体を巻き付けて震えていると部屋に誰かが入ってきた。


「翠玉。おはよう怖くなったのか?」


その声は憐だった。


布団顔をそろりと出すと憐がベットの縁に座って私の頭を撫でた。


「・・・なんでいなくなっちゃったの?」


「ごめんな。本当はもう少し早く仕事を終わらせて戻ってくる予定だったんだ。」


「今まで仕事してたの?」


「ああ。今回の事件が終わったといっても俺らは武装探偵だ。次々に仕事はやってくる。」


「そっか。」


それと憐とは部屋も違うしね。
< 454 / 466 >

この作品をシェア

pagetop