闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


やっぱりな。


「だろうと思ったよ。


今から1ヶ月後、俺はターゲットの学校に潜入捜査してくる。と言ってもただの監視だけどな。」


俺がそう締めくくると


「「「「「了解」」」」」


そして皆は解散をしてそれぞれの持ち場へと戻っていった。


だが翔は未だに残っていた。


「翔。どうしたんだ。」


「いや…だ、憐。この写真はいつ撮られたんだ?」


翔は二人の時は俺の事を名前で呼んでくる。


まぁそう俺が指示したんだかな。


「おととい。桔梗が撮ってきた相手には気付かれていない。」


「そうか。」


と、翔は愛おしそうに写真を見つめていた。


相当心配していたんだろう。


それに、妹は今でも殺しはつづけている。

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