闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「ごめんって。明日ふたつにして置いておくから。」
『本当ですか!やったー!それじゃぁ許す♪』
『ボソッ)七彩…単純。』
あ、緋凪それ言っちゃダメっしょ。
だけど食べたいメロンパンが倍になって帰ってくるのが嬉しいのか緋凪が言った事は聞いていないらしい。
そんなこんなで何とか時間前には待ち合せ場所に着いた。
『あいつはまだ来ていないみたいね。』
(そうだね。)
懐中時計を開くと時刻は午前2時50分だった。
『あいつに会って何を話すつもりなの?』
「どうしてわたし達のことを知っているのか探る。それと“お兄ちゃん”についても絶対にあいつは知っているかもしれない。」