闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


「誰よ。あなたのその仮面に気付いた人間は。」


「おれは別に人間なんて言った覚えはないぞ。奴とは言ったがな。」


だんだん私はその話に飽きてきて


「そんなのどうでもいいの。こっちの質問に答えて。」


と言うとあっさり憐は


「どうぞ。」


と言った。


「まず。第一にどうして私が研究所に居たことを知っているの?次に私達のことをどれくらい知っているの?」



憐はちょっと考えてから


「一気に来たな。その答えだと少し話を戻した方がいいな。さっき俺の仮面の事を話したな。

あいつもお前と全く同じ事をはなしていた。“俺はその貼り付けの笑顔は嫌いだあの場所を思い出す”ってね。」


あの場所?

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