闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
囚われる過去
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私が立っていたのは真っ暗な空間だった。
「ここはどこ?」
声を発しても距離感が掴めなかった。
この空間はとても狭くてとても広い。
そんな感じだった。
『………って…………けて…』
どこからか子供の声が聞こえた。
その声はどこかできいたことのある声だった。
「誰!どこにいるの!?」
『こっち…こっちだよ…』
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