闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
1章 運命の歯車
某東京の沿岸倉庫―――――
タッタッタッ
カツン カツン
真っ暗な倉庫裏に二人分の靴の音が響き渡る。
ドサッ
カツン…
「た、助けてくれ!!命だけは!こ、これからはきちんと生きていく!だから今回は許してくれ!」
「それでは何故罪を犯した。」
「金では幾らでもやる!だから命だけは!」
その男よ話をもろともせずにその女は一つのナイフを手に持ち歩いていた。
そして、男の直ぐ側まで来てしゃがみ込み
「「「「これがお前の運命だったんだ。」」」」
グチャッ!
ズシャッ!
一人の女だけな筈なのに何故か四人の声がした
それから5分後男の体は皮膚、筋肉、内臓、神経の一つ一つにまで分かれていた。
まるで肉の解体をするかのように…