22歳の僕
「豊嶋さん、さっき新人にレジ打ち教えたんですよ。」
「それで、どうだった?」「一人はいいんですけど、もう一人はなんか愛想がないから、聞いてるんだか聞いてないんだかわからないんですよ。」「あ、わかる。あの人ちょっと何やらかすかわからないよね。木村さんはどう思います?」「そうねぇ。私は面接前に電話対応したんだけど、いいかな?と思ったんだけどね。」「あ、そうそう豊嶋さんあの人初日バックヤードで着替えていたんですよ?考えられないですよね?」と二村が話す。初日に僕を裏で着替えろと言っていたのは二村だったのだ。
...これって僕の事だろうか?と思ったが、バックヤードで着替えていたのは僕だし、もう一人の新入社員は僕が言うのもなんだか、すごく愛想が良い印象だ。間違いない。僕の印象は最悪らしい。僕はそそくさと着替え職場を後にした。
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