ペナルティ

「斎藤ー?」


広間でみんなが夕飯を食べているなか、私は庭にでていた

お膳を運んでいるときに斎藤からこっそりあとで庭に抜け出すよう言われたからだ


「祐姫」

「あ、斎藤。何こんなところに呼び出して」


木の影から姿を現した斎藤は周りに人がいないのを確認してから口を開いた


「お圭さんは?」

「お圭さん?彼女なら今夕飯を食べてるんじゃないかな…お圭さんに用事なら直接「祐姫、時間がないから単刀直入に言う」」

「あ、うん」


何処か切羽詰まったように聞こえる斎藤の声に自然と背筋が延びた


「お圭さんに気を付けろ」


予想もしなかった斎藤の言葉についキョトンとしてしまう


「え、お圭さんに?何で?」

「いや、まだ確信はないからこれ以上はいえない」

「え、どういうこと?」





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