ペナルティ

そもそも新撰組に潜入だなんて話、私は知らない

じゃあなんで?

どうして?

歴史は変わってきているの?


「お圭さん…」

「何?」

「今日…お圭さんと一緒に寝ていい?」

「え…?」


どうしてそんなことを口にしたのか自分にもわからない

でも私はたぶん確かめたかったんだ

お圭さんは敵じゃないって

そのためにできる限りずっと側にいようと思ったんだ


「ど、どうしたの?急に…」

「わ…私たち女中なのに部屋別々で一緒に寝たことないでしょ?だから…その、一緒に寝てみたいなって思って」


我ながらわざとらしい言い訳だっただろうか?


「ダメ、かな?」

「…良いよ」





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