ペナルティ

―キンッ


「なっ!!」

「これぞ危機一髪、というやつか」


瞑っていた目をあけてみると目の前に土方がいて、小太刀が折れていた


―グサッ


折れて飛んだ刃が地面に突き刺さる


「土方!!」

「大丈夫か、祐姫」

「斎藤!!」


いつの間にか隣にいた斎藤に支えられ立ち上がる


「くそっ!」


お圭さんは土方から素早く離れると、折れた小太刀を投げ捨てた

そして、何処からか小太刀を二本取り出した


「また小太刀か…お前どんだけ隠し持ってんだよ」

「ふふっ…こっちは普通の小太刀だけど…これはただの小太刀じゃないわ、毒付きの小太刀よ」

「なっ!毒!?」

「ちょっとでも掠めたら…死あるのみ!!」


お圭さんが獣のように目をギラギラさせて、地面を蹴った





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