ペナルティ
「斎藤!!」
お圭さんに蹴られ受け身をとれなかった斎藤は吹っ飛んだ
その拍子に木に背中を強打したようで気を失ってしまった
彼の元にいこうとすると、ゆらりとお圭さんが不適な笑みとともに私を見た
「やっと邪魔者はいなくなった…ね、祐姫ちゃん」
「っ!!」
ぞくりと肌が粟立った
彼女が一歩、また一歩と私との距離を積めてくる
それに合わせて私も一歩一歩後ずさった
どうする?
逃げる?
でも背中を見せたら終わりだ
何か抵抗できるものはないかと辺りをみるが何もない
「祐姫ちゃん、心配しないで?一瞬で終わらしてあげるから」
そういい小太刀を振り上げた
「祐姫ちゃん!!」