ペナルティ

「沖田は…まだ死なない…土方も…みんな…まだ死なないの…」

「え…」

「沖田…ごめんね…結局私…何もできなかった…」


微笑みつづける祐姫ちゃんの目から一筋の涙がこぼれ落ちた


「そんなっ…!!みんな祐姫ちゃんを必要としてます!」

「そうやで!何弱気なこと言うてんねん!今俺が治したるさかい待っとれ!!」


山崎さんは駆けつけるとすぐ手当てを始めようとした

けど祐姫ちゃんが山崎さんの手をとってそれを拒んだ


「ありがとう…でも、良いの…」

「なっなんでや!」

「私ね…あのとき、こんな風に…刺したの…」


僕から視線を外し空を見つめた彼女は『今度こそ死ぬのかな』と力なく笑った


「背中斬られても死なへんかったお前がこんなんで死ぬわけないやろ!このど阿呆!!」

「ふふっ…山崎…」

「ん?何や…」





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